膝の痛みの中で、ご相談の多い『ジャンパー膝』。バレーボールやバスケットボールのようなジャンプ競技のスポーツ中に、膝の痛みとして現れるジャンパー膝。特に活動量の多い学生に多い膝痛です。
本日は『ジャンパー膝』について解説していきます。
「ジャンパー膝」とは
ジャンパー膝は正確には「膝蓋腱炎」と呼ばれ、膝のお皿の下辺りに痛みが出る症状です。
名前のとおりジャンプ競技者に多くみられ、バレーボールやバスケットなどのジャンプ動作を繰り返し行う競技で最も多くみられます。また、サッカーのキックやダッシュでも発症することがあります。
膝を曲げ伸ばしする際に使う、太もも前面の筋肉(大腿四頭筋)の柔軟性の低下により、膝のお皿の下にある靭帯(膝蓋腱)に牽引力が発生します。
膝蓋腱にこのようなストレスが蓄積することで、膝蓋腱に炎症が起こり、膝に痛みが生じるのが膝蓋腱炎です。
ジャンプの着地の際に膝関節には、約1tの衝撃がかかると言われています。この動作を繰り替えすことにより、発症する場合が多いので「ジャンパー膝」と呼ばれています。
特に12歳~20歳の男性に多くみられ、身長の高い人に多いというのが特徴です。
余談ですがバレーボール全日本の選手のうち、膝に悩みを抱えている選手が30%程だそうです。
ジャンパー膝のセルフチェック
ここで、ジャンパー膝の簡単チェック方法がありますので、気になる方は是非お試し下さい。
①うつ伏せになり、痛いほうの膝を曲げていきます
②ここでこのようにお尻が上にあがってしまうとジャンパー膝の疑いがあります。
ももの前面(大腿四頭筋)が突っ張り、その痛みから逃れる為にお尻が上がってしまいます。
ジャンパー膝・セルフケア
次に、自分でできるジャンパー膝の簡単セルフケアをご紹介します。
①運動中や運動後に痛みが出る場合は、大腿前面のストレッチと局所の練習後のアイシングを徹底します。
※患部に痛みの出る場合、すぐに中止して下さい。
※ストレッチをやる際は、伸びていると感じる程度の負荷で30秒程度行って下さい。
◆大腿四頭筋のストレッチ
◆腸腰筋のストレッチ
②運動中や運動後以外にも痛みが出る場合は、患部の安静を保持できるようにします。
他にも、身体のバランスや使いかた、姿勢や足の着き方なども影響してしまいます。
上記のセルフケアでも治らなかった方、少しでも早く治したい、再発を予防したい方は是非一度、当院にご相談下さい。
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